成分がほぼ同じなのにハンドクリームはなぜ顔に使えないの?

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冬の乾燥肌を守ってくれる、力強い味方のハンドクリーム。

よくよく成分を見てみると、尿素配合なんてものを除けば、シアバターヒアルロン酸セラミドなどなど、フェイスクリームにもおなじみの成分がずらりと並んでいたりします。

でも成分がとっても似通っているのに、ハンドクリームとフェイスクリームは明確に分けられていますよね。これは一体、どうしてなんでしょうか。

ハンドクリームとフェイスクリームを触り比べてみて、一番初めに気づくのは、その触り心地、クリームのテクスチャなのではないでしょうか。

ハンドクリームはミルクのようになめらかなものよりも、どっしりと重く、伸びにくい物が多いですが、それに比べるとフェイスクリームは柔らかく伸びが良いものが多いです。

それもそのはず、ハンドクリームとフェイスクリームでは、配合されている油分の量が違います。

どちらもグリセリンやワセリンなどの油分が入っていますが、ハンドクリームはフェイスクリームに比べ、とても油分が多いです。

これは、濡れる機会が多い手の皮膚を流れにくい油分でガードする、という意味があるためです。

手は顔に比べ、皮脂の量が少ないため、油分が多くてもかまいませんが、顔は皮脂量が多いので、ハンドクリームを顔に使うことは油分過多になり、吹き出物などのトラブルが起こる可能性があります。

そして、塗り広げる時に硬いハンドクリームを伸ばすために、皮膚を引っ張ったり、摩擦が強くなる場合もありますから、肌に刺激をあたえがちです。

でもハンドクリームに、油分が多いだけなら良いのですが、顔につけるには注意が必要な成分が2つあります。

それが、尿素ステロイドです。

手の皮膚は顔に比べ厚く、皮膚の角質が厚くなって固くなりやすいです。その角質を溶かして、肌を柔らかくする効果があるのが、尿素です。

顔は手のように皮膚は厚くないので、手のような厚い皮膚用に配合された尿素の量では、顔に塗ると皮膚を溶かしすぎて、肌にとって負担で、守るどころかトラブルの種になってしまいます。

またステロイドについては、ステロイドは本来炎症を抑えるためのもので、ハンドクリームについては手の荒れを抑えるために使用されるものです。

ただし、長期間使用すると、炎症を抑える代わりに血管拡充を抑制するという副作用によって、皮膚が徐々に薄くなってしまう、というデメリットがある成分です。

もちろん、市販のハンドクリームには、医師処方のステロイドのように強いものはあまり配合されていませんが、長期間使用することで、副作用が出てきやすくなるのは間違いありません。

そして、繰り返しになりますが、顔の皮膚は手よりも薄いため、ステロイドの吸収力が高いです。

顔にステロイドを塗る場合は、手や体に使用する場合に比べて、一段階弱いものを使用する必要があるくらいですから、ハンドクリーム用のステロイドが、顔には強すぎるのも頷ける話ですね。

この油分が多すぎること、ステロイド尿素が配合されていることが多いために、ハンドクリームは顔に塗るのには適さない場合が多いのです。

ただし、油分が多くても大丈夫で、ステロイド尿素が配合されていないハンドクリームであれば、自己責任の範囲内で使用するのは問題ないでしょう。